住宅性能評価書
住宅性能評価書とは？？
「設計住宅性能評価書」と「建設住宅性能評価書」
どんな項目を評価してあるのか
地震などが起きた時の倒壊のしにくさや損傷の受けにくさ、強風や大雪に対する強さに関する評価をします。
等級１でも建築基準法を満たす住宅なので、大地震が起きて倒れてしまうことはまずないと考えられていますが、性能表示を使うと評価機関が建築工事を検査するので、ミスや手抜き工事の防止に役立ちます。
【耐震等級①】
数百年に一度発生する地震の地震力に対して倒壊、崩壊せず、数十年に一度発生する地震の地震力に対して損傷しない程度。（建築基準法同等）
【耐震等級②】
等級1で想定される1.25倍の地震が起きても倒壊・崩壊しない
【耐震等級③】
等級1で想定される1.5倍の地震が起きても倒壊・崩壊しない
②火災時の安全に関する事
住宅の中で火事が起きたとき、安全に避難できるための、燃え広がりにくさや避難のしやすさ、隣の住宅が火事のときの延焼のしにくさなどを評価します。
③劣化の軽減に関する事
年月が経っても土台や柱があまり傷まないようにするための対策がどの程度されているかを評価します。
マンションなどで多く採用されている「鉄筋コンクリート造」の場合は、主に柱や梁のコンクリートがもろくならないための対策を評価します。
④維持管理・更新への配慮に関すること
水道管やガス管、排水管といった配管類の点検・清掃・補修のしやすさ等を評価します。
配管類は一般に構造躯体の修繕などを実施するよりも早く取り替える必要があるため、配管の点検や清掃のしやすさや、万一故障した場合の補修のしやすさなどを評価します。また、共同住宅については、間取り変更のしやすさの情報として、躯体の天井高などの表示も行います。
⑤温熱環境に関すること
冷房や暖房を効率よく行うために、床・壁・天井や窓の断熱性能について、評価します。
⑥空気環境に関すること
建材に使用されている接着剤の中に含まれるホルムアルデヒドという物質が、シックハウスの原因のひとつとされています。このため、建材に含まれるホルムアルデヒドについて評価します。
また、住宅の中で健康に暮らすためには適切な換気が必要なので、どのような換気設備が整えられているかについても評価します。
⑦光・視環境に関すること
東西南北及び上方の５方向について、窓がどのくらいの大きさで設けられているかを評価します。
⑧音環境に関すること
主に共同住宅の場合の評価項目で、上の住戸からの音や下の住戸への音、隣の住戸への音などについて、その伝わりにくさを評価します。（この評価はオプションです）
⑨高齢者等への配慮に関すること
高齢者や障害者が暮らしやすいように、出入り口の段差をなくしたり、階段の勾配を緩くしたりというような配慮がどの程度されているかを評価します。
⑩防犯に関すること
外部からの侵入を防止するために、開口部（ドアや窓など）に防犯上有効な建物部品を設置する等、進入防止対策がされているかを評価します。
住宅性能評価書付きだとこんなメリットがあります
□住まいの性能が等級や数値で表示されているので一般の方でもわかりやすい
□国土交通大臣の登録を受けた第三者機関の評価員が公平に性能をチェックしているので安心
□万が一の住宅トラブルの際、専門機関（弁護士・建築士による住宅専門の指定住宅紛争機関を、
比較的安価（１万円）で利用する事ができる
□住宅ローンの優遇や保険料の割引き（例えば耐震等級が高ければ地震保険が割安）
すまい給付金対象になる（※建設住宅性能評価書 別途条件有り）があります
□資産価値が維持しやすいので、もし売却する事になった際、売却査定に有利にはたらく
終わりに
以上参考になりましたでしょうか？
長く付き合う住まいだからこそ、しっかりとした評価書がある住宅は安心ですね。
ただ一概に発行されていないから悪いという訳ではございません。
住宅性能評価書も発行にお金がかかる為、住宅性能評価をせずにその分お客様への提供金額や質で還元しているハウスメーカーさんも数多くいらっしゃいます。
ですので住宅選びをする際の比較方法として活用されると良いかと思います(^-^)/
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