「ペアガラス」とは？？
前回は「サッシの種類」について記事にしましたが、
今回は窓のガラス部分についてより詳しく記載していきたいと思います。
最近では新築の戸建てですと「ペアガラス」が標準仕様となっている事が増えてきました。
ただ販売チラシなどには「複層ガラス」と「ペアガラス」と記載があることがあると思います。
不動産屋も意外と知らずに「複層ガラス」と「ペアガラス」呼びやすい方で呼称している事が多いです。
でも…実はこういう違いがあります。
「複層ガラス」と「ペアガラス」の違い
「複層ガラス」と「ペアガラス」は内容的には同じです。
「複層ガラス」は2枚以上のガラスの間に乾燥空気や質量が重いガスを封入したガラスの事を呼びます。
「ペアガラス」は2枚以上のガラスの間に乾燥空気や質量が重いガスを封入したガラスの事を呼びます。
……内容一緒！！
2つの呼び分ける理由は、一般的に「ペアガラス」と呼ぶ事が多いと思いますが、実は「ペアガラス」は「AGC（テレビCMでもご存じの方も多いと思います）」の登録商標なんです。
「ペアガラス」は多く流通したことから、一般では「ペアガラス」と呼ぶ事が多くなったんです。
TOTOの「ウォシュレット」と同じですね(^-^)/
ですので「AGC」の「ペアガラス」以外のものを正確には「複層ガラス」と呼びます。
ではいったいこの「ペアガラス」「複層ガラス」はどういった効果があるのでしょうか？
効果
「断熱効果」「結露防止効果」があります。
複層ガラス（ペアガラス）は、2枚のガラスで空気の層を挟んだ構造となります。
空気層は冬の寒い空気を遮断し、夏の暑い空気を室内に入れにくくします。
もしろんエアコンや暖房の効果を高めるため省エネ効果が期待できます。
また「結露」は室内と室外の温度差があることで発生します。
空気は冷えると水分量が少なくまります。暖かい温度は水分量が多いため熱が移動する際に、あふれでた水分が水滴となりガラスに付着します。
ただ複層ガラス（ペアガラス）は上記で述べた通り、ガラスとガラスの間に空気の層があるため、室内と室外んぽ温度差を小さくします。
よって「結露」が起きづらくなります。
「結露」放っておくと、カビの原因になったり、フローリングが痛んだりする可能性がありますので、「結露」防止の効果があると、快適に暮らせそうですね(^-^)/
また最近では複層ガラス（ペアガラス）も進化して、
「Low-Eガラス」なるものが販売されております。
これは「ガラスの表面に金属膜」をつける事により、熱を反射する効果があります。
つまり夏の暑い日差しはシャットアウトしつつ、光だけを通してくれる優れものです。
冬場の西日にも良いですね。
まとめ
「複層ガラス」「ペアガラス」は呼び方の違いだけなんです。
ただ「複層ガラス」や「ペアガラス」でも近年では上記で紹介したような、「熱を反射する」ものや「防犯性の高いもの」「防音性が高いもの」などもございますので、「窓」のガラス部分を新築時には、目的に応じてこだわってみても良いかもしれませんね(^-^)/
