エレベーターなしマンションは、静かさや管理費の負担が抑えられる一方で、高齢者にとって階段の上り下りが暮らしやすさを大きく左右します。
こんにちは「海老名の不動産屋」大樹不動産です。
特に、どの階数が自分に向いているのかは、年齢だけでは判断できません。
膝や腰への負担、心臓や呼吸への影響、さらに今後の体力の変化や介護の可能性など、考えるべきポイントは多くあります。
そこで本記事では、高齢者やその家族がエレベーターなしマンションを検討する際に、向きの階数を具体的にイメージできるよう、階段の負担と健康リスク、選びやすい階数の目安、チェックポイントまで順を追って解説します。
購入前に知っておきたい注意点も整理しますので、住み替えを検討中の方は参考にしてください。
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高齢者が階段を使う負担と健康リスク

高齢者が階段を昇り降りする際には、膝関節や股関節に体重が繰り返しかかり、関節痛や変形性関節症の悪化につながるおそれがあります。
さらに、腰回りの筋力低下がある場合には、踏み外しやふらつきが起こりやすくなり、転倒事故の危険性が高まります。
加えて、階段の昇降は心拍数や呼吸数を急激に上げる動作のため、心疾患や呼吸器疾患を抱える方には大きな負担となります。
このように、エレベーターなしマンションでは、日常生活のたびにこれらの負担が積み重なる点を意識しておくことが大切です。
一方で、適度な階段昇降は下肢筋力やバランス能力の維持に役立ち、介護予防の観点からも一定の効果があるとされています。
しかし、段数が多すぎたり勾配が急であったりすると、身体機能に比べて負荷が過剰となり、疲労の蓄積や息切れ、転倒リスクの増加を招きます。
特に、買い物帰りで荷物を持っている場合や、雨の日など足元が滑りやすい状況では、同じ階段でも負担が大きく変わります。
そのため、高齢者が暮らす住まいでは、「運動としての階段」と「日常生活で避けられない階段」を分けて考える視点が重要です。
国土交通省の「高齢者が居住する住宅の設計に係る指針」では、階段には少なくとも片側に手すりを設け、高さをおおむね700~900mmとするなど、安全に配慮した基準が示されています。
また、「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドライン」や住宅性能表示制度における「高齢者等配慮等級」でも、段差の解消や階段の安全性、手すりの設置が重要な評価項目と位置付けられています。
これらの指針は、高齢者にとって段差や階段はできるだけ安全性を高めた上で利用し、過度な昇降を強いない住環境を整えるべきだという考え方に立っています。
エレベーターなしマンションを検討する際には、階段の形状や手すりの有無などが、国のバリアフリー関連指針の考え方にどの程度沿っているかを確認することが、健康リスクを減らすうえで役立ちます。
| 項目 | 高齢者への影響 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 膝・腰への負担 | 関節痛や疲労の増大 | 段数や勾配のきつさ |
| 心肺機能への負担 | 息切れや動悸の誘発 | 休憩可能な踊り場有無 |
| 転倒・転落リスク | 骨折や要介護化の危険 | 手すり設置と段差形状 |
エレベーターなしマンションで選びやすい階数の目安

エレベーターなしマンションで高齢者が暮らす場合、何階までが現実的かは、一般的に日々の昇降回数と段数の合計から考えることが多いです。
人間生活工学研究センターの調査では、高齢者の階段昇降は心拍数の上昇が大きく、持久力への負担が現れやすいことが示されています。
そのため、外出や買い物、通院などの頻度が高い方ほど、階段昇降の回数を抑えられる低層階が選ばれやすい傾向にあります。
特に毎日階段を利用する前提で考えると、体力に自信のある方でも、階段昇降が生活の負担になりにくい範囲として、概ね2階程度までを目安に検討されることが多いです。
次に、階数別の特徴を整理してみます。
まず1階は、上下移動が少なく出入りしやすい一方で、防犯面や外からの視線、湿気や虫の問題などに注意が必要です。
2階は、昇降段数が比較的少なく、通りからの視線もある程度避けられるため、高齢者が検討しやすい中間的な階といえます。
3階以上になると、昇降段数が増え、荷物を持っての上り下りや、体調不良時・介護が必要になった場合の移動負担が大きくなりやすいため、日常的に階段昇降が苦にならない体力があるかどうかの見極めが重要です。
さらに、将来の加齢や介護状態の変化を見据えた階数選びも大切です。
国土交通省の高齢者向け住宅に関する指針では、段差解消や移動のしやすさを重視した住環境整備が示されており、住まいの改修ガイドラインでも転倒予防と通行の安全性が重ねて強調されています。
一度購入したマンションは長く住み続けることが多いため、現在の体力だけでなく、通院や介護サービスの利用が増えた場合にも無理なく出入りできるかを想像しながら階数を検討することが重要です。
また、将来的に階段昇降が難しくなった際に、在宅介護の動線や、可能な範囲でのバリアフリー改修が行いやすいかどうかも併せて確認しておくと安心です。
| 階数 | 主なメリット | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 1階 | 出入りしやすい生活動線 | 防犯対策と湿気への配慮 |
| 2階 | 階段負担と防犯のバランス | 将来の体力低下に備えた検討 |
| 3階以上 | 眺望やプライバシーの確保 | 昇降負担増加と介護時の課題 |
高齢者が住みやすい階数を決めるチェックポイント

高齢者がエレベーターなしマンションを選ぶ際には、まず本人の体力や持病の有無を具体的に確認することが大切です。
例えば、心疾患や呼吸器疾患、膝や腰の変形性関節症がある場合、階段昇降は心拍数や関節への負荷を高め、転倒リスクも上がるとされています。
また、通院頻度が高く外出回数が多い方ほど、階段を使う回数が増えるため、低層階を選んだ方が日常生活の負担を抑えやすくなります。
このように、年齢だけで判断せず、医師の意見や本人の自己申告も踏まえて、何往復までなら無理なく昇降できるかを一緒に確認することが重要です。
次に、日常生活の動線から階数の向き・不向きを整理しておくと判断しやすくなります。
買い物の頻度が高い場合は、重い荷物を持って階段を上り下りすることになるため、少ない段数で済む階を選ぶことが望ましいです。
ゴミ出しについても、自治体の収集時間に合わせて短時間で何度も往復することが多い方ほど、階段負担の少ない階の方が安心です。
さらに、防災の観点からは、国のバリアフリー関連指針が避難経路の安全性や段差解消を重視していることを踏まえ、火災時や地震時に無理なく避難できる高さかどうかを具体的に想像しておくことが大切です。
また、階段まわりのバリアフリー状況を事前に確認することも、高齢者に適した階数選びには欠かせません。
国土交通省の設計指針や住宅性能表示制度では、高齢者等配慮の観点から、段差の解消、滑りにくい床仕上げ、階段の安全性や手すりの設置などが重要な項目とされています。
具体的には、段差ができるだけ少なく、踏面が滑りにくい仕上げであること、階段の両側または少なくとも片側に連続した手すりがあること、手すりが握りやすい太さと高さであることなどが確認ポイントになります。
こうした設備が整っていれば、同じ階数でも昇り降りの不安が軽減されるため、階数だけでなく共用部のバリアフリー状況も合わせて比較検討することが重要です。
| 確認項目 | 具体的な着眼点 | 階数選びへの影響 |
|---|---|---|
| 本人の体力・持病 | 心疾患や関節疾患の有無 | 階段往復回数の限度把握 |
| 日常の生活動線 | 買い物・通院・ゴミ出し頻度 | 低層階か中層階かの判断材料 |
| 階段の安全性 | 手すり設置や段差解消状況 | 同じ階数での安心度比較 |
購入前の内見で確認したい注意点と相談のしかた

内見の際は、まず階段を実際に昇り降りして、段差の高さや踏み面の広さ、勾配のきつさを身体で確かめることが大切です。
国土交通省の指針では、共用階段に手すりを設けることや段差寸法の配慮が示されており、高齢者の安全確保に重要とされています。
そのため、手すりの有無や握りやすさ、踊り場の広さ、照明の明るさなどを一段ずつ確認し、疲れ方や息切れの程度も意識して見ると良いです。
階段で不安を感じた場合は、日常生活で何往復もできるかどうかを冷静に検討する必要があります。
次に、将来のリフォームやバリアフリー改修の可能性を確認しておくことが安心につながります。
国土交通省の「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドライン」や「高齢者が居住する住宅の設計に係る指針」では、階段手すりの設置や段差の緩和が重要な改修項目とされています。
内見時には、共用部の階段に追加の手すりを設置できるか、住戸玄関や室内の段差を将来スロープや手すりで対応できるか、管理規約上の制限がないかなどを確認しておくと良いです。
あわせて、介護保険の住宅改修制度を利用する場合の対象工事や手続きについても、前もって整理しておくと計画が立てやすくなります。
最後に、高齢者が住みやすい階数選びについて不動産会社へ相談する際には、事前に伝える内容を整理しておくと話がスムーズになります。
国のバリアフリー関連施策では、高齢者が安心して暮らせる住環境の確保が重視されており、階段利用の負担軽減も重要な視点とされています。
具体的には、本人の年齢や体力、持病の有無、通院頻度、買い物の頻度、階段昇降で不安に感じる点などを書き出しておくと、担当者も適した階数や住まい方を提案しやすくなります。
さらに、将来介護が必要になった場合に想定される動線や必要な改修内容についても、事前に相談テーマとして共有しておくと安心です。
| 確認項目 | 内見時のポイント | 相談時に伝えたい内容 |
|---|---|---|
| 階段の安全性 | 手すり有無と握りやすさ | 現在の昇降での不安点 |
| 勾配と段差寸法 | 段差高さと踏み面の広さ | 何段で疲れるかの目安 |
| 将来の改修可能性 | 手すり追加や段差解消可否 | 将来想定する介護状態 |
まとめ
エレベーターなしマンションで高齢者が安心して暮らすには、「何階なら無理なく上り下りできるか」を冷静に見きわめることが大切です。
体力や持病、通院頻度、買い物やゴミ出し、防災時の避難など、日常の動きを具体的にイメージして判断しましょう。
実際の内見では、必ず階段を自分のペースで昇り降りし、段差や手すりの位置も細かく確認してください。
当社では、高齢者ご本人とご家族のお話を丁寧にうかがい、将来の介護やリフォームも見据えた階数選びをお手伝いします。
迷われた段階でもお気軽にご相談ください。
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